子どものすきっ歯|治療すべき時期と5つの改善方法
- 2025年11月5日
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子どものすきっ歯とは?原因と特徴を解説
子どものすきっ歯(空隙歯列)は、歯と歯の間に隙間がある状態を指します。前歯の間に隙間ができる「正中離開」が特に目立ちますが、口腔内のどの部分にも生じる可能性があります。
すきっ歯は見た目の問題だけでなく、発音や咀嚼機能にも影響を与えることがあります。特に「さ行」や「た行」の発音が難しくなるケースも少なくありません。
子どもの成長過程では、一時的にすきっ歯になることが珍しくありません。これは正常な発育の一部であることが多いのです。

発育空隙(みにくいアヒルの子の時期)について
乳歯が生え揃った後、顎の成長に伴って一時的に歯列に隙間ができる状態を「発育空隙」と呼びます。これは「みにくいアヒルの子の時期」とも呼ばれる、成長過程での自然な現象です。
この隙間は、乳歯から永久歯へのスムーズな生え変わりに必要なスペースとなります。永久歯は乳歯よりも大きいため、あらかじめ隙間があることで、きれいに並ぶための余裕が生まれるのです。
4〜6歳の乳歯期に歯がぴったりと隙間なく並んでいる場合、実は将来的に歯並びが悪くなるリスクが高まります。隙間がないと、大きな永久歯が生えてくるスペースが足りなくなってしまうからです。
すきっ歯の主な原因
子どものすきっ歯には様々な原因がありますが、大きく分けると先天的要因と後天的要因に分類できます。
先天的な要因としては、歯の本数が少ない(欠損歯)、歯のサイズが小さい(矮小歯)、過剰歯の存在、上唇小帯の異常などが挙げられます。
後天的な要因としては、指しゃぶりの習慣、口呼吸、舌の悪い癖(低位舌)などがあります。これらの習慣が長く続くと、歯並びに悪影響を及ぼすことがあるのです。
すきっ歯を放置するリスクとは?
子どものすきっ歯は、成長とともに自然に改善することもありますが、原因によっては放置すると様々な問題が生じる可能性があります。
すきっ歯を放置することで生じるリスクを理解しておくことは、お子さんの健康な発育のためにとても重要です。
発音障害のリスク
すきっ歯があると、「さ行」や「た行」などの発音が難しくなることがあります。歯と歯の隙間から空気が漏れてしまい、正確な発音ができなくなるのです。
これにより、お子さんのコミュニケーション能力に影響が出ることもあります。特に学校生活では、発表や友達との会話に支障をきたす可能性もあるでしょう。
発音の問題は、お子さんの自信にも関わってくる重要な問題です。
虫歯・歯周病リスクの増加
歯と歯の間に隙間があると、食べかすが詰まりやすくなります。また、適切な歯磨きも難しくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まることがあるのです。
特に子どもは細かい部分の歯磨きが苦手なことが多く、すきっ歯があることで口腔内の衛生状態を保つことがさらに難しくなります。
長期的な口腔内の健康を考えると、適切な時期に対処することが大切です。
心理的影響とコンプレックス
すきっ歯は見た目に影響するため、お子さんが成長するにつれてコンプレックスを感じる原因になることがあります。
日本では「まぬけ顔」「貧乏に見える」などの否定的な印象を持たれることもあり、お子さんの自己イメージや社会性の発達に影響を与える可能性があるのです。
お子さんが自分の笑顔に自信を持てるようにすることも、すきっ歯への対応を考える上で大切な要素です。
子どものすきっ歯はいつ治療すべき?適切な時期
子どものすきっ歯の治療時期は、原因や症状によって異なります。すべてのすきっ歯が治療を必要とするわけではなく、成長とともに自然に改善するケースも多いのです。
適切な治療時期を見極めるためには、専門医による診断が欠かせません。
乳歯期(4〜6歳)のすきっ歯
乳歯期のすきっ歯は、多くの場合は治療の必要がありません。むしろ、この時期にすきっ歯があることは、永久歯がきれいに並ぶための準備段階として重要です。
乳歯がぴったりと隙間なく並んでいる場合、永久歯に生え変わる際にスペースが足りなくなり、歯並びが乱れるリスクが高まります。
この時期は基本的に経過観察が中心となりますが、極端に大きな隙間がある場合や、上唇小帯の異常が明らかな場合は、専門医に相談することをおすすめします。
混合歯列期(7〜12歳)のすきっ歯
永久歯と乳歯が混在する混合歯列期は、すきっ歯が目立つことが多い時期です。特に上の前歯が生え変わった直後は、中央に大きな隙間ができることがあります。
この時期のすきっ歯の多くは、犬歯が生えてくることで自然に閉じていくため、すぐに治療を始める必要はないケースが多いです。
ただし、中央の歯に3mm以上の隙間がある場合や、犬歯が生えた後も隙間が閉じない場合は、矯正治療を検討する必要があるでしょう。
永久歯列完成期(12歳以降)のすきっ歯
すべての永久歯が生え揃った後もすきっ歯が残る場合は、何らかの原因があると考えられます。この時期になっても改善しないすきっ歯は、専門的な治療が必要になることが多いです。
永久歯列完成期のすきっ歯の治療は、原因を特定した上で適切な矯正治療を行うことが基本となります。
お子さんの年齢や状態に合わせた治療計画を立てることが大切です。
子どものすきっ歯を改善する5つの方法
子どものすきっ歯を改善するには、原因に応じた適切な対処が必要です。ここでは、効果的な5つの改善方法をご紹介します。
お子さんの状態や年齢に合わせて、最適な方法を選ぶことが大切です。
1. 筋機能療法による早期改善
筋機能療法は、口周りの筋肉のトレーニングを通じて、すきっ歯の原因となる悪い癖を改善する方法です。特に5歳から10歳の成長期に効果的な治療法です。
この治療法は、単に歯並びの見た目を改善するだけでなく、口呼吸や舌の位置、飲み込み方などの機能的な問題も同時に改善します。
上永谷デンタルクリニックでは、お子さんの年齢や状態に合わせた筋機能療法を提供しています。院内でのトレーニングと自宅でのトレーニングを組み合わせることで、効果的な改善を目指します。
筋機能療法は根本的な原因から改善するため、後戻りしにくいという大きなメリットがあります。
2. マウスピースを使った矯正治療
マウスピース型の矯正装置は、すきっ歯の改善に効果的な方法の一つです。取り外し可能で目立ちにくいため、お子さんの負担が少ないというメリットがあります。
当院指定のマウスピースは、歯並びが悪くなる原因となる悪い癖を改善しながら、正しい歯並びを促進する効果があります。
唇や頬の筋肉を鍛える効果もあり、口呼吸や舌の癖が治りやすくなるため、鼻呼吸ができるようになるという副次的な効果も期待できます。

3. バイオブロックを使った成長誘導
バイオブロックは、上顎の骨の成長を促す装置で、すきっ歯の改善に効果的です。特に成長期のお子さんに適した治療法です。
上顎の成長は10歳までに80%が完了するため、この重要な時期に適切な治療を行うことで、将来的に歯を抜かない矯正治療が可能になります。
バイオブロックは鼻詰まりや口呼吸の機能改善も促進するため、お子さんの全身の健康にも良い影響を与えます。治療が進むと、お顔全体の魅力的な変化も実感いただけるでしょう。
4. 上唇小帯切除術(必要な場合)
上唇小帯の異常がすきっ歯の原因となっている場合は、上唇小帯切除術が効果的です。これは上唇と歯茎をつなぐヒダ(上唇小帯)を調整する簡単な外科処置です。
処置自体は短時間で終わり、回復も比較的早いのが特徴です。上唇小帯の異常による正中離開(前歯の中央の隙間)の場合、この処置によって大きな改善が期待できます。
ただし、すべてのすきっ歯に上唇小帯切除術が必要なわけではありません。専門医による適切な診断が重要です。
5. 悪習癖の改善トレーニング
指しゃぶりや舌の悪い癖(舌突出癖)などの悪習癖がすきっ歯の原因となっている場合は、これらの習慣を改善するトレーニングが効果的です。
特に3歳以降も続く指しゃぶりは、前歯を前方に押し出してすきっ歯の原因となることがあります。専門的なアプローチで、これらの習慣を徐々に改善していきます。
口呼吸の改善も重要です。正しい鼻呼吸を習慣づけることで、口周りの筋肉のバランスが整い、歯並びの改善にもつながります。
すきっ歯治療の流れと期間
すきっ歯の治療は、お子さんの年齢や症状によって異なりますが、一般的な治療の流れと期間についてご説明します。
治療計画は個々のケースによって調整されますので、詳細は専門医との相談が必要です。
初診・検査・診断
まずは詳細な検査と診断から始まります。レントゲン検査やCTスキャン、お口の中の状態を動画で記録するなど、精密な診断を行います。
すきっ歯の原因や程度を正確に把握することで、最適な治療計画を立てることができます。上永谷デンタルクリニックでは、CTスキャンと動画撮影による正確な診断を行っています。
この段階で、治療が必要かどうか、どのような治療法が適しているかを判断します。発育空隙のような一時的なすきっ歯であれば、経過観察を選択することもあります。
治療計画の立案と説明
診断結果をもとに、具体的な治療計画を立てます。お子さんの年齢や症状、生活スタイルなどを考慮し、最も効果的な治療法を提案します。
治療期間や費用、治療によって期待できる効果などについても詳しく説明します。筋機能療法矯正の場合、費用は400,000円〜(税別)となります。
ご不明な点があれば、この段階でしっかりと質問していただくことをおすすめします。
実際の治療と経過観察
治療計画に基づいて、実際の治療を開始します。筋機能療法の場合、院内でのトレーニングと自宅でのトレーニングを組み合わせて行います。
院内では舌のトレーニングなどを行い、自宅では指定のマウスピースやバイオブロックを使用したトレーニングを継続します。定期的に通院して、トレーニングの成果を確認していきます。
治療期間は個人差がありますが、筋機能療法の場合は約2年間のトレーニングを継続することが一般的です。その後も定期的なチェックを行います。
まとめ:子どものすきっ歯は適切な時期の対応が重要
子どものすきっ歯は、成長過程で一時的に生じる自然な現象であることも多いですが、原因によっては専門的な治療が必要な場合もあります。
乳歯期のすきっ歯は多くの場合治療の必要がなく、むしろ永久歯がきれいに並ぶためのスペースとして重要です。混合歯列期のすきっ歯も、多くは犬歯の萌出とともに自然に閉じていきます。
しかし、永久歯が生え揃った後もすきっ歯が残る場合や、中央の歯に3mm以上の隙間がある場合は、専門医による診断と治療が必要です。
すきっ歯の改善には、筋機能療法、マウスピース矯正、バイオブロックによる成長誘導、上唇小帯切除術、悪習癖の改善トレーニングなど、様々な方法があります。お子さんの年齢や症状に合わせた適切な治療法を選ぶことが大切です。
特に5歳から10歳の成長期は、上顎の成長が活発な時期であり、この時期に適切な治療を行うことで、将来的に歯を抜かない矯正治療が可能になります。
上永谷デンタルクリニックでは、お子さんの年齢や状態に合わせた最適な治療を提供しています。すきっ歯でお悩みの方は、まずは矯正相談からお気軽にご相談ください。
お子さんの健やかな成長と美しい笑顔のために、専門的なアドバイスを提供いたします。詳しくは上永谷デンタルクリニックまでお問い合わせください。