小児矯正の始めどき|6つのメリットと治療開始の目安
- 2025年11月5日
- 未分類
お子さまの歯並びが気になりはじめたら、「矯正はいつから始めるべきなのか」と悩む保護者の方も多いでしょう。小児矯正には適切な開始時期があり、その時期を逃さないことが重要です。
私は上永谷デンタルクリニック院長の平野信実です。長年にわたり小児矯正に携わってきた経験から、お子さまの健やかな成長のために大切な情報をお伝えします。
この記事では、小児矯正を始める最適なタイミングと、早期に矯正治療を始めることで得られる6つのメリットについて詳しく解説します。お子さまの将来の健康と笑顔のために、ぜひ参考にしてください。
小児矯正はいつから始めるべき?適切な開始時期
小児矯正の開始時期について、多くの保護者の方が疑問を持たれます。
小児矯正の理想的な開始時期は、一般的に5歳から10歳の間とされています。この時期は、お子さまの顎の骨がまだ成長段階にあり、矯正治療による誘導効果が最も期待できる大切な時期なのです。
特に重要なのは、上顎の成長が10歳までに約80%完了するという点です。この限られた成長期間中に適切な治療を行うことで、将来的な歯並びの問題を予防し、より自然な形での改善が可能になります。
お子さまの歯並びや顎の発達には個人差がありますので、具体的な開始時期は専門医の診断に基づいて決定することをおすすめします。

小児矯正と成人矯正の違い
小児矯正と成人矯正の最大の違いは、「成長を利用できるかどうか」にあります。
小児矯正では、まだ発育途上にある顎の骨の成長を利用することができます。これにより、歯を動かすだけでなく、顎の骨格そのものを理想的な形に誘導することが可能です。
一方、大人の矯正では骨格が完成しているため、基本的には歯の位置を動かす治療が中心となります。骨格的な問題が大きい場合は、外科手術が必要になることもあるのです。
どう思いますか?お子さまの将来のために、成長期という限られたチャンスを活かすことが重要ではないでしょうか。
小児矯正を始める6つのメリット
小児矯正には、大人になってからの矯正治療にはない多くのメリットがあります。ここでは特に重要な6つのメリットについて詳しく解説します。
1. 顎の骨の成長をコントロールできる
小児矯正の最大のメリットは、成長期の顎の骨の発育を適切に誘導できることです。
5歳から10歳の時期は、お子さまの顎の骨が活発に成長する重要な期間です。この時期に適切な矯正治療を行うことで、上顎と下顎のバランスを整え、将来的な骨格的不調和を予防することができます。
特に、出っ歯や受け口などの不正咬合は、単なる歯並びの問題ではなく、顎の骨格的な問題が原因となっていることが多いのです。成長期に適切な治療を行うことで、これらの問題を根本から改善することができます。
2. 歯を抜かずに治療できる可能性が高まる
小児矯正のもう一つの大きなメリットは、永久歯を抜かずに治療できる可能性が高まることです。
成長期のお子さまの顎は、まだ柔軟性があり拡大が可能です。そのため、歯が並ぶためのスペースを確保しやすく、永久歯を抜歯せずに治療を進められるケースが多くなります。
当院のデータでは、成長の余力がある時期から治療を開始することで、抜歯の確率が大幅に低下しています。お子さまの健康な永久歯を残すことができるのは、小児矯正の大きな利点といえるでしょう。
3. 口腔機能の改善につながる
小児矯正は見た目の改善だけでなく、口腔機能の向上にも大きく貢献します。
口呼吸や舌の悪い癖などは、歯並びを悪くする原因となるだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼします。小児矯正では、これらの機能的な問題にもアプローチし、正しい鼻呼吸や舌の位置、飲み込み方を身につけることができます。
口腔機能の改善は、単に歯並びを整えるだけでなく、お子さまの健全な発育や全身の健康にも良い影響を与えます。無呼吸症候群や虫歯、風邪のかかりやすさ、集中力の低下、姿勢の悪化などのリスクを未然に防ぐことができるのです。
4. 治療期間が短縮される可能性がある
成長期のお子さまは、大人に比べて歯や顎の骨が動きやすいという特徴があります。
そのため、同じような不正咬合であっても、小児期に治療を始めた方が、大人になってから始めるよりも治療期間が短くなる傾向があります。また、成長を利用した治療ができるため、治療の効率も良くなります。
お子さまにとっても、保護者の方にとっても、治療期間が短いことはメリットといえるでしょう。
5. 心理的な負担が軽減される
歯並びが気になる時期は、お子さまの自己意識が形成される大切な時期でもあります。
小児期に矯正治療を始めることで、思春期に入る前に歯並びの問題を解決できる可能性が高まります。これにより、歯並びを気にして笑顔を隠したり、コミュニケーションを避けたりするような心理的な負担を軽減することができるのです。
お子さまが自信を持って笑顔で過ごせる環境を整えることは、健全な精神発達のためにも重要です。
6. 将来的な医療費の削減につながる
小児矯正は、将来的な医療費の削減にもつながります。
早期に適切な治療を行うことで、大人になってからの複雑な矯正治療や外科手術の必要性が減少します。また、歯並びが良くなることで歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクも低減できます。
長期的な視点で考えると、小児矯正は将来の医療費を抑える投資とも言えるでしょう。
小児矯正が必要なサインと症状
お子さまにどのような症状があれば矯正治療を検討すべきなのでしょうか。以下に代表的なサインをご紹介します。
おくちぽかん(口呼吸)
常に口が開いている状態は「おくちぽかん」と呼ばれ、口呼吸の習慣を示すサインです。
本来、人間は鼻で呼吸をするのが正常ですが、何らかの理由で口呼吸の習慣がついてしまうと、顔の形や歯並びに悪影響を及ぼします。口呼吸は上顎の発達不全や前歯の突出、歯列不正の原因となることがあります。
お子さまが常に口を開けている、寝ている時にいびきをかく、口の周りが乾燥しているといった症状がある場合は、専門医に相談することをおすすめします。
歯列不正
歯が凸凹に並んでいる、歯と歯の間に隙間がある、前歯が重なっているなどの症状は歯列不正の代表的なサインです。
歯列不正は見た目の問題だけでなく、歯磨きがしにくくなることで虫歯や歯周病のリスクを高めます。また、噛み合わせの問題から顎関節症を引き起こす可能性もあります。
永久歯が生え始める時期に歯並びの乱れが見られる場合は、早めに矯正治療を検討することが大切です。
オープンバイト
前歯を噛み合わせても、上下の歯の間に隙間が空いてしまう状態をオープンバイトといいます。
オープンバイトの主な原因は、指しゃぶりや舌の悪い癖(舌突出癖)などです。食べ物を噛み切りにくい、発音がはっきりしないといった機能的な問題を引き起こすことがあります。
3歳を過ぎても指しゃぶりが続いている場合は、歯並びへの影響が心配されますので、専門医に相談することをおすすめします。
上顎前突(出っ歯)
上の前歯が前に突き出ている状態を上顎前突、一般的には「出っ歯」と呼びます。
上顎前突は、見た目の問題だけでなく、前歯が外傷を受けやすくなる、口が閉じにくくなる、発音に影響が出るなどの機能的な問題も引き起こします。
上顎前突は成長期に適切な治療を行うことで、顎の成長をコントロールしながら改善することができます。早期発見・早期治療が特に効果的な症状の一つです。
当院で行う小児矯正(筋機能療法)の特徴
上永谷デンタルクリニックでは、お子さまの健やかな成長を促す「筋機能療法」による小児矯正を提供しています。
筋機能療法は、単に歯並びを整えるだけでなく、歯並びが悪くなる根本的な原因である口腔周囲の筋肉の機能や習癖を改善する治療法です。
治療の流れ
当院での小児矯正治療は、以下のような流れで進めていきます。
まず、院内で舌のトレーニングなどを行います。正しい舌の位置や動きを習得することは、歯並びの改善に非常に重要です。
次に、自宅でのトレーニングとして、当院指定のマウスピースやバイオブロックを使用します。これらの装置は、歯並びが悪くなる原因となる悪い癖を改善しながら、正しい歯並びを促進する効果があります。
定期的に院内で成果を確認しながら、約2年間のトレーニングを継続します。その後も定期的なチェックを行い、お子さまの成長を見守ります。

全身の健康を考えた矯正治療
当院の小児矯正(筋機能療法)の特徴は、単に歯並びの見た目を美しくするだけでなく、全身の健康を改善することを目的としている点です。
口呼吸や舌の癖などの問題は、歯並びだけでなく、姿勢の悪化、睡眠の質の低下、集中力の低下など、全身に様々な影響を及ぼします。筋機能療法では、これらの問題の根本原因から改善し、お子さまの健全な成長を促進します。
また、通常の歯科矯正は後戻りしやすくメンテナンスが必要なことが多いのに対し、筋機能療法は根本から改善するため後戻りしにくいという特徴もあります。
小児矯正に関するよくある質問
Q1: 小児矯正の費用はどれくらいかかりますか?
当院での筋機能療法による小児矯正の費用は、400,000円〜(税別)となっています。
この費用には、相談料、検査料、診断料が含まれています。また、機能改善を目的とした矯正治療は医療費控除の対象となる可能性がありますので、詳細は国税庁のホームページなどでご確認ください。
お子さまの将来の健康のための投資と考えていただければ幸いです。
Q2: 小児矯正は痛みを伴いますか?
筋機能療法による小児矯正は、大人の矯正治療と比較して痛みが少ないのが特徴です。
成長期のお子さまの顎の骨はまだ柔らかく、歯も動きやすいため、強い力をかけずに治療を進めることができます。また、当院で使用するマウスピースやバイオブロックは、お子さまに負担の少ない装置です。
もちろん、個人差はありますので、違和感を感じることはあるかもしれませんが、多くのお子さまは比較的スムーズに治療に適応されています。
Q3: 治療期間はどれくらいですか?
筋機能療法による小児矯正の治療期間は、一般的に約2年間です。
ただし、お子さまの歯並びや顎の状態、成長の度合い、トレーニングの取り組み方などによって個人差があります。定期的な通院と自宅でのトレーニングを継続することで、効果的な治療を進めることができます。
治療後も定期的なチェックを行い、お子さまの成長に合わせたフォローアップを行います。
まとめ:お子さまの健やかな成長のために
小児矯正は、単に歯並びを整えるだけでなく、お子さまの健全な成長を支える重要な治療です。特に5歳から10歳の限られた成長期に行う筋機能療法は、将来的な歯並びや全身の健康に大きな影響を与えます。
上顎の成長は10歳までに80%が完了するため、この重要な時期に適切な治療を行うことで、将来的に歯を抜かない矯正治療が可能になります。また、口腔機能の改善により、無呼吸症候群や虫歯、風邪のかかりやすさなど、様々な健康リスクを未然に防ぐことができます。
お子さまの歯並びや口腔習慣で気になることがあれば、ぜひ一度専門医に相談してみてください。上永谷デンタルクリニックでは、お子さまの健やかな成長をサポートするための矯正相談を随時受け付けています。
お子さまの将来の健康と笑顔のために、適切な時期に適切な治療を始めましょう。
詳しい情報や矯正相談のご予約は、上永谷デンタルクリニックまでお気軽にお問い合わせください。土日も診療しており、上永谷駅から徒歩2分という好立地ですので、忙しい保護者の方でも通院しやすい環境を整えています。